2011年3月10日木曜日

既卒でも扱いは新卒って言うけど…

確かに!門戸を開放するって言うものの…新卒扱いが増えるってことは現役の大学生のライバルが増えるってことだもんね~
学生たちが言うように、さらに倍率が高くなるんじゃ?!
そうなれば就職率も減少する訳で…
日本の将来ってどうなってしまうんだろう…???



◆既卒でも扱いは新卒 北陸の企業、就職難で門戸開放(3月9日富山新聞)

来年春の新卒採用で、既卒者を「新卒扱い」にして募集する動きが北陸でも広がってきた。北國、富山銀行は、来年春から卒業後3年までを新卒扱いにすることを決めた。製造業でも導入、検討する企業が目立つ。超氷河期といわれる就職難の中、既卒者に門戸を広げるのが目的だが、新卒の学生側からは「狭き門がさらに狭くなる」との声も出ている。
 北國銀行は2012年春の採用数について、11年春の60人弱を維持するか、やや増やす方向で調整している。新卒採用で既卒者も対象にするのは初めて。

 同行は「既卒者の新卒扱いは社会的な要請でもある。地域貢献する金融機関、企業市民の使命として対象を拡大することを決めた」(広報CSR課)としている。

 富山銀行は今後、具体的な採用計画を決める予定で、「優秀な人材を幅広く獲得する契機にしたい」とする。福井銀行は8日、来年春の採用から卒業後3年以内を新卒者として応募を受け付けると発表した。

 北陸電力も来年春から、大学院・大卒の募集を現行の卒業後2年以内から3年以内に拡大する方針だ。

 製造業では、コーセル(富山市)が、新卒採用予定の技術系8人について、募集対象を卒業後3年以内にする。担当者は「技術的に能力が高い人材は既卒、新卒を問わず採用したい」とする。

 上場メーカーでは、小松精練(能美市)、高松機械工業(白山市)も導入を検討している。小松精練は来年春の採用を今春並みの30人にする計画で、担当者は「門戸を広げて人材確保に努めたい」と話す。

 既卒者を新卒扱いにする企業が増えたのは、政府が高校や大学を卒業した既卒者に関し、3年間は新卒と同様に扱うよう産業界に求めたため。既卒者に再チャレンジの道を開くのが目的だ。


 就職支援サービスを手掛ける毎日コミュニケーションズ北陸支社の三上隆次支社長は「企業には、司法試験などの資格取得から進路を転換した人など、質の高い既卒者を確保できるメリットがある」とする。

 実際、07年春採用から卒業後5年程度の既卒者を新卒扱いにしている北陸銀行では、司法試験の勉強を続けていた人や海外留学経験者らが多いという。

 こうした既卒者救済の動きに対し、就職活動を控えた学生からは「ただでさえ就職戦線が厳しいのに、既卒者が参加するとライバルが増えるので不安」(金沢市内の女子短大生)と警戒する声も上がる。

 一方で、金大就職支援室の山本均室長は「企業が既卒者を採用するのは最後の最後。新卒と既卒では天国と地獄ほどの違いがある」と強調。就職を取り巻く環境が大きく変わる可能性は小さいと指摘する。

 大学関係者の間では「企業が社会的評価を高めるためのアピール材料に過ぎないのではないか」と冷ややかな見方もあり、実際に既卒者の採用が増えるかどうかは不透明だ。