2010年2月5日金曜日

大きな成功と小さな成功

ベストセラーとなっただから「あなたも生き抜いて」の著者の大平さん、一念発起して司法試験1発合格!!という快挙の裏にはどのようなことがあったのか・・・
「成功グセをつける」これは本当にいいことでしょうね。
何でもダメだ・・・って思ったら出来るものだってできなくなりますからね。
小さなことでも成功したことで自分をほめる事だってできますし、次への糧になりますから。
大物をしとめるためには小さいものは意味無いと切り捨てるのではなくて、それをしっかり捕えてエサにしていくということ、参考にしたいです。

大平光代的生き方(1)成功グセをつける(2月3日 yomiDr.)

大平光代は、なぜ行動変容に成功したのだろう。

 中学2年でいじめを受け、学校に行けなくなった。割腹自殺を図ったが、死ねなかった。非行に走り、母親を蹴飛ばしたこともあった。16歳で暴力団 組長の妻になった。背中には大きなイレズミも入っている。22歳で離婚して、大阪の北新地で売れっ子のホステスになった。そして、弁護士に転身した。波瀾 万丈の人生である。

 大平光代と2人で「くらべない生き方―人生で本当に大切にするべき10のこと―」(中央公論新社)という本を出版した。

 はじめて会ったとき、とても小柄で、控えめな女性に見えた。経歴からイメージするような激しさは、あまり感じられなかった。だが、話をしているうちに、わかった。彼女の強さには、ちゃんと仕掛けがあったのだ。

 まず、目標が明確だ。やりたいことをリストアップし、優先順位をつける。いちばんやりたいことに照準を絞る。そして、それを実現するために必要なものをそろえる。

 中学2年以降、学校に行っていない。学力をつけるために、彼女は同じ参考書を何度も何度も繰り返し読んだという。繰り返すことが、記憶を定着させ、思考を深める。持久力もつく。

 三日坊主にならなかったのは、なぜか。彼女には逃げ場がなかった。北新地の売れっ子の地位を守るために、たくさんのお酒を飲み、体調を崩した。このままではいけないという危機感が、強く試験勉強に向かわせた。

 彼女の努力はすごい。だが、無理はしていない。いきなり司法試験にチャレンジするほど、無鉄砲ではない。最初は、比較的合格しやすい試験からはじ めた。彼女のように、それまでの人生に成功体験が少ない人は特に、失敗に慣れっこになっている。失敗すると、どうせそんなものさと思い、いつかやる気を 失っていく。

 成功グセをつけていくことが大切だ。小さな成功体験でも、積み重ね、自分を評価していくことで自信につながる。そうやって彼女は宅建や司法書士の試験にも合格した。その延長線上に、司法試験の一発合格があった。

 もう一つ、大事なポイントがある。彼女が孤立無援ではなかったということだ。彼女には、サポーターがいた。養父となった大平のおっちゃんである。泥沼から這い出すきっかけをくれた。

 実は後からわかるのであるが、彼女の実の父親が、大平のおっちゃんに頭を下げていた。父親は末期のがんと闘っていた。大平のおっちゃんに、自分の娘として育ててほしいと、“遺言”を託した。ぎりぎりの状況におかれた人の、命がけの言葉が、大平のおっちゃんを動かした。

 その父親の思いを継いだ大平のおっちゃんが、大平光代をいつも見守っていてくれた。大きな意味での家族という存在が、彼女を支えたのだ。

 行動変容は決して奇跡なんかではない。起こるべくして起こる仕掛けがある。

 大平光代は、その仕掛けをうまく活用していた。このままではいけないという「危機感」をバネに、どうなりたいかという「明確な目的」に向けて、準 備をしている。いきなり、人生の一発逆転を狙っても、ホームランなんてそうそう打てるものじゃない。それよりも、着実に打てる球を選んで、自分のタイミン グで打つほうが、結局は、大きな目標に近づいていけるのだ。

 彼女の細心さは、行動変容をしようと思う人にとって大いに参考になる。