2009年7月31日金曜日

弁護士の現状

司法試験が終わってもまだまだ問題は山積みのようです。
弁護士の就職難は一層深刻な状態なんですね・・・

それにしても京都らしく、成績より人柄というところに温かさを感じますね。観光客には冷たいけど・・・

司法試験の成績優秀者って分かるんですか!その人たちを青田買いって、嫌な世界ですね。。。

◆弁護士就職難 京都も深刻「いちげんさん」に慎重(7月28日 京都新聞)

 弁護士を目指す司法修習生の就職難が全国的に深刻化している。司法制度改革による法曹人口の急増が主な要因で、京都では「成績だけではなく、人柄を知りたい」と正式な募集をしないで人材を探す弁護士が目立ち、「いちげんさん」に慎重な京都固有の事情が浮かび上がる。
 ■公募少なく 支援の動きも
 「就職先は飽和状態。焦りはあった」。京都で司法修習中の小町崇幸さん(31)が京都市内の法律事務所に就職が決まったのは今月上旬。月末からは埼玉県 の司法研修所での研修が始まり、修了後にすぐに弁護士になるには、ぎりぎりの時期だった。事務所を20カ所くらい回ってやっと決まったという。
 市内で事務所を開く山下信子弁護士は今年、弁護士を1人募集したところ、すぐに応募が40件を超えた。「今までこんなことはなかった」と驚く。
 司法試験に合格した修習生は12月ごろに修習先に赴任すると同時に就職活動を始め、インターネットなどで法律事務所の求人情報を調べる。東京や大阪などの大都市圏では、司法試験の成績優秀者に声を掛ける「青田買い」も活発だ。
 一方、京都では、求人の予定はあっても、公募しない事務所が大半だ。京都弁護士会には昨年34人が新規登録したが、公募は5人程度にとどまった。
 弁護士有志でつくる「法曹人口問題を考える会」の中隆志弁護士(京都弁護士会)は「京都の弁護士は人と人のつながりを大事にする。『これは』と思う人と出会うまで採用を見合わせている」と分析する。
 京都と大阪の両方で就職活動したある修習生は「大阪はホームページで募集状況を随時更新していた。京都は、知り合った弁護士さんから紹介を受ける形が主流だった」と、土地柄の違いを意識させられた。
 京都弁護士会によると、7月27日時点で就職が決まっていない京都の修習生は調査に回答を寄せた66人のうち8人に上った。
 弁護士会はワーキングチームを立ち上げ、修習生の支援や求人掘り起こしに取り組む。担当副会長の吉田誠司弁護士は「京都の人柄重視という良さを残しつつ、お互いを結びつけられるようにしたい」と話している。