2009年12月29日火曜日

新ドラマ『曲げられない女』

もうすぐスタートですね。
司法試験に10回落ちても曲げないという生き方、共感できる人はいますか?
司法試験を目指している人は共感できるのかな。
諦めも肝心といいますが、あきらめない強さってのがあってもいいですよね。
とりあえず初回は見てみましょうかね。

菅野美穂、永作博美と“真逆の性格”で共演! 新ドラマ『曲げられない女』(11月30日 オリコン)
 女優の菅野美穂が、来年1月スタートの新ドラマ『曲げられない女』(毎週水曜・後10時 日本テレビ系)で主演を務めることが29日、同局より発表され た。同作は、どうしても自分を曲げられない“アラサー”女性の生き様を描く。主演の菅野は「もしかしたら・・・対極の性格かもしれません(笑)。だからこ そ、(主人公の)早紀を演じながら、新しい価値観が芽生えるかもしれないという期待感を抱いています」と意気込みを語る。さらに同作には女優の永作博美 が、ウソで塗り固められたセレブ主婦役で出演。共に同世代の女性から圧倒的支持を受ける2人の、真逆ながらも互いに“曲げなられない”性格でぶつかり合う 共演も話題となりそうだ。

 同作で菅野演じる主人公・荻原早紀は、他人の目を気にせず、周囲とツルむのを拒絶し居心地の良い居住空間があればそれで満足という、弁護士事務所で働く 33歳のOL。弁護士になることを夢見るが、“自分を曲げられない”性格が災いし、司法試験に10回連続で失敗。そんな彼女の元に、故郷の母が倒れたとの 知らせが入ったことで、人生が大きく動き出していく。

 自分自身を“曲げられない”性格の主人公・早紀について菅野は「脚本を読んで、曲げられないと云うのは、そう決めて貫いている、と感じました。息が苦し くなる事もあるでしょうが、人生をコツコツ積み重ねる真っ直ぐな生き方が素敵だと思いました」と、その生き方に感銘を受けた様子。自分自身は、主人公とは 真逆の性格だと分析する菅野だが「“空気を読む”とか“引く”ことがスマートだとされる中、信念を持って“意志を貫く”というのは、閉塞感のある今、必要 な事なのかもしれないと感じました」と、その“曲げられない”性格に憧れを抱いているようだ。

 また、共演の永作は、菅野演じる早紀の高校の同級生で、「女はウソをつかなきゃ生きていけない」を信条とする、性格が正反対のスーパーセレブ主婦。幸せ のためなら自分の年齢の“サバ読み”もいとわないツワモノだ。自分とは正反対に、不器用な生き方しか出来ない早紀を際立たせている。現在、妊娠4か月で近 々“ママ”になる永作は、劇中でも7歳の娘と3歳の息子を持つ母親を演じる。

 そのほかの共演者として、主人公・早紀の恋人役に塚本高史、早紀と対立も次第に恋心が芽生えるエリート官僚役に谷原章介など、男性俳優陣もイケメンが揃 う。個性豊かな共演者に菅野も「素晴らしいキャストの方々とご一緒出来るのは、嬉しいですし、楽しみです。インフルエンザに気を付けて1クール、皆さんと 一緒に頑張りたいと思います」と決意を語っていた。

2009年12月28日月曜日

39歳弁護士、校長に

どうですかね?
もう、知事の友人ってだけで世間の目は冷たくなってしまったいるような・・・
この若さですからいままでの形式に拘らない改革をしていってくれるでしょうが、それに対しても冷たい目を向ける人が多そう・・・
そんなことに負けずに、よい学校作りを行ってほしいですね^^

◆39歳弁護士、高校校長に…大阪府教委 知事の友人、公立で最年少
(2009年12月16日 読売新聞)

 大阪府教委は16日、府立高校の民間人校長として米国・カリフォルニア州で弁護士事務所を共同経営する中原徹氏(39)を採用すると発表した。来年1月から府教委で研修を受け、4月に校長として赴任する。文部科学省は「公立小・中・高校での30歳代の校長は初めてではないか」としている。
 中原氏は早稲田大法学部卒で、米・ミシガン大ロースクールでも学んだ。2000年から米国の弁護士事務所に勤務し、現在は共同経営者。中原氏は、橋下徹知事と大学時代からの友人といい、橋下知事は「(自分は)選考には関与していないが、むちゃくちゃ優秀」と述べた。文科省の2008年度調査では、公立小・中・高校で最も若い校長は43歳。

2009年12月18日金曜日

公認会計士、試験見直しへ

今回は公認会計士試験についての話題。
社会人で資格試験に挑戦している人って本当に尊敬しますよ。。。

疲れてすぐに寝たいところ、目をこすって勉強するってのは並大抵の意思じゃないですよ。
家に帰って仕事することさえできない私には絶対無理だ。
それにしても、合格しても就職浪人するような状況では厳しいですね~

社会人合格伸び悩み 就職浪人続出…公認会計士試験、見直しへ(12月9日 読売新聞)

 金融庁は8日、公認会計士の試験制度や資格取得要件の見直しを行う懇談会を設置すると発表した。公認会計士の試験制度は2006年に見直したが、 社会人の合格者が十分に増えないうえ、監査法人などの採用抑制で「就職浪人」が数百人規模で発生するなど課題が指摘されていた。

 懇談会は経済界や学界などの有識者で構成し、座長には大塚耕平内閣府副大臣が就く。10日に初会合を開き、10年6月をめどに結論をまとめる。早ければ11年度から新制度を適用する。

 公認会計士について、政府は、現在の2万人から2018年頃までに5万人に増やす計画を掲げている。

 06年の試験制度見直しで合格者数はそれまでの1000人台から2000~4000人に増加した。


2009年12月17日木曜日

修習生の卒業試験結果

司法試験に合格して、司法修習を終えたらみんな法曹界へ!
ってわけじゃないんですね。
修習生の卒業試験があるとは、本当に試験好きだなぁ~
過去最多の不合格者を出した昨年と打って変わって、ことしの不合格者数は過去最少といい結果に☆
法科大学院のおかげでしょうか・・?

◆司法修習生:卒業試験、不合格過去最少75人(12月16日 毎日新聞)

 最高裁は15日、11月の卒業試験を受けた2067人の司法修習生のうち75人(3・6%)が不合格になったと発表した。法科大学院を修了した新司法試験合格者らを対象にした卒業試験は3回目。

 不合格者数は過去最多だった前回より38人減り、初回(76人)も下回って過去最少となった。不合格率も前回比で2・5ポイント低下し最も低かった。

2009年12月10日木曜日

韓国の司法試験

韓国の司法試験についてのお話です。
日本と同じように法曹界の人口を増やし、特権階級から少しずつ落としていくような事が行われているようです。
そんな中、知識が足りない人も出てきてしまっている様子。
日本の司法試験はかなり問題があり、これからも改善していくでしょうが、お隣韓国も同じような状況なんでしょうね。

◆[オピニオン]司法試験面接 (11月26日 東亞日報)

60年代までは、司法試験最終合格者は、毎年5人から45人にすぎなかった。2次試験の平均点が60点を越え、やっと合格できたからだ。70年代に 定員制に変わり、毎年50人以上選抜された。81年に300人時代が始まってからは、90年代後半には毎年100人ずつ増え、00年に800人が選ばれ た。01年からは1000人時代になった。24日に発表された09年度司法試験では、997人が最終合格した。2次試験合格者1019人のうち、22人が 3次面接試験で落ちた。

◆司法試験に面接制度が登場したのは96年。しかし、05年までの10年間は、1人が不合格になっただけだ。06年=7人、07年=11 人、08年=10人の不合格者が出たが、翌年に大半が救済され、形式的な行為にすぎなかった。今年の22人の不合格者は、「異変」と言える。法学の専門知 識や論理的発表能力に乏しいケースが大半だという。しかし、面接試験をより一層強化しなければならないという声も出ている。法曹人としての基本を備えてい ない人が多いためだ。

◆司法試験合格者を継続的に増やしたのは、国民に法律サービスをより安価で提供しなければならないという趣旨だった。そうしてこそ「法の支 配」が可能だという考えが背景にあった。韓国戦争直後の54年には、280人だった弁護士数は、55年が経過した現在、1万1000人に達した。先進国に 比べ、まだ弁護士の数は少ない方だが、法の需要を考慮すれば過剰だと言える。さらに、ロースクール出身が輩出される3年後からは、弁護士が急増することに なる。法曹人の質的レベルを管理し、向上させることが緊急課題だ。

◆司法システムの中心となる判事の質を管理するには、特に重要だ。最近、一部の判事の政治的突出判決をめぐる論議が、司法府の不信を加重さ せている。進歩もしくは左派寄りの判事の会である「ウリ法研究会」が、その中心にある。彼らの大半が、80年代半ば以降、法曹人量産時代に輩出された人々 だ。国法の一つの砦でなければならない判事思考は、憲法の基本枠組みである自由民主主義的価値の下になければならない。司法試験の3次面接で、より一層厳 格な選出が必要な理由がここにある。

2009年12月1日火曜日

司法試験の前の前

司法試験の合格率8割という目標は未だにあるんでしょうか。
法科大学院の定員は2割程度削減となっているそうです。
これによって合格率は多少あがるでしょうが、いったい何がしたいのかよくわからなくなってきましたね。
司法試験合格を目指して各ロースクールでは対策を練っていると思いますが、人が集まらなかったら資金不足で満足な授業が出来ない恐れも・・・

法科大学院の定員削減が本格化(11月30日 Benesse)

今や司法試験を受けるには、原則として法科大学院を修了していることが必要です。しかし、全国で74校ある法科大学院の中には、定員割れが続いたり、司法 試験の合格率が極めて低かったりなど、課題を抱えているところが少なくありません。このため文部科学省の中央教育審議会が法科大学院の定員削減の方針を打 ち出したことは、以前に紹介しました。その定員削減の動きが、いよいよ本格化してきたようです。

法科大学院では、国立を中心に現在、2010(平成22)年度の入試が行われています。大きな特徴としては、2004(平成16)年の創設以来増加してきた法科大学院の入学定員が、本格的に削減され始めたことが挙げられます。文科省などよ ると、国立の23法科大学院の2010(平成22)年度入学定員は前年度より399人減の1,361人、また公立の2法科大学院は同15人減の125人と なります。さらに、民間機関などの調べによると、私立の49法科大学院では同約440人減の約3,400人程度となる予定で、国公私立合わせて約850人 程度の入学定員削減となる見通しです。これにより、入学定員は一挙に2割近くも減る計算です。

司法制度改革に伴って鳴り物入りで誕生した法科大学院が、早くも大幅な定員削減を迫られた理由には、法科大学院をつくり過ぎたことに加えて、司法試験合格者の拡大が進まなかったことがあります。
もともと政府は、司法試験の合格者を2010(平成22)年ごろまでに年間3,000人に増やす方針でした。これにより、法科大学院修了者の7~8割が合 格して法曹になれるとされていたのです。しかし法曹関係者の強い反対などで、司法試験の合格者拡大は進みませんでした。そうしたこともあって、法科大学院 修了者の合格率は3割台と低迷を続け、ついに2009(平成21)年の合格率は3割を切り、過去最低となりました。合格率が低い法科大学院では定員割れが続き、2008(平成20)年度は74校中46校が定員割れしています。

このため、文科省の中教審特別委員会は今年4月、法科大学院見直しの報告を まとめ、定員割れや新司法試験の合格者がいない状況が続く場合、法科大学院に「主体的」に定員を削減することを求めました。一度に約850人程度に上る大 幅な定員削減の動きは、このような文科省の定員削減方針を受けたものです。ただ、法科大学院の中には、定員削減数が少なかったり、削減自体を見送ったりし たところもあります。
2010(平成22)年度以降の司法試験でも、合格者数の大幅アップは期待できそうにもありません。このため2011(平成23)年度以降も、法科大学院の定員削減に向けた動きは続くと見られます。

「日本版ロースクール」として華々しく登場した法科大学院ですが、その現実は厳しいようです。それとも法科大学院の教育に課題があるのか……。いずれにしろ、法科大学院が大きな転換点に立ったことだけは確かなようです。

2009年11月24日火曜日

慶大の司法試験の結果

大学って学校で新聞作ってんの!?
知らなかったよ。
大きなところはあるのかな?うちにはなかった気がする・・・
この新聞って学生が作ってたりするんでしょうか。
学生の時、こういった活動を一切してこなかったわたしは、最近しとけばよかったなぁと強く思います。
何事も経験に勝るものはないってことです。

◆慶大は147人合格 東大、中央大に次いで3位(11月12日 慶応塾生新聞)

法務省司法試験委員会は9月10日、法科大学院修了者を対象とする2009年新司法試験の合格者を発表した。慶大の合格者数は147人で、大学別では東大、中央大に次いで3位。合格率は46・4%。慶大では合格者数、合格率ともに前年を下回る結果となった。
全体では前年より22人少ない2043人が合格。新制度の開始以降初めて全体の合格者数が減少した。
全体の合格率は前年より約5ポイント低い27・6%で過去最低を更新し、初めて2割台に低下した。
政府は法曹人口拡大のため、2010年までに合格者を年3000人に増やす方針を示していたが、達成は困難とみられている。
慶大の合格者数は前年比18人減少、合格率は前年を約10ポイント下回った。法務研究科委員長補佐の北居功教授は慶大の合格者数減少の要因について「全体で合格者数が減っている流れに慶大も呑まれてしまった結果」と説明している。
新制度の開始以来、法学部出身者が多数を占める「既修者コース」と法学部以外の学部出身者や社会人が多い「未修者コース」の格差が問題となっている。全体の合格率は、既修者コースが38・7%であるのに対し、未修者コースは18・9%で初めて2割を切った。
慶大では今回未修者コースの合格率が上昇したが、依然未修者と既修者の間の合格率の開きは大きい。北居教授は「文部科学省の示唆を受けて来年4月以降、未修者コースで科目を6単位増設するなど、未修者への教育体制の充実化を一層図りたい」と述べている。
新司法試験は2006年より始まり、今年で4回目となる。今回は法科大学院全74校が参加。前年は3校で合格者が0人となったが、今年は全ての大学で合格者が出た。

2009年11月19日木曜日

旧司法試験の結果

旧司法試験、やる意味あるのか!?って思ってしまう合格率ですね。
0.60%って・・・1万人以上の人が受けているってことかな。
それで92人しか合格しないなんて、これ受かっている人がすごい!!!
それでも、弁護士は就職難の時代ですから、これからも大変ですね・・・

◆旧司法試験:合格率、過去最低の0.60%(2009年11月13日 毎日新聞)

 法務省は12日、09年度の旧司法試験の合格者数を92人(男性76人、女性16人)と発表した。前回より52人減り、合格率は0・60%で過去最低だった。合格者の最高年齢は49歳で、平均は29・48歳。出身大学別では▽東京大20人▽早稲田大15人▽中央大10人▽慶応大9人--など。

 法科大学院修了者を対象にした新司法試験が06年から始まり、旧試験は合格者数を段階的に減らしながら10年度まで並行実施する。今年度の新試験の合格者は2043人。新旧合わせた合格者数は2135人で前年を下回った。

2009年11月13日金曜日

いばらの道

司法試験の合格率の低さが問題になっていますが、高い合格率だったとしたら就職難民が増えるだけってことですよね。
合格したらそれで終わりってことじゃないわけで、その資格をもとに働かなくてはいけないのに、その場がないなんて・・・
がんばって司法試験合格してもその先の道はいばらの道ですよ。

◆弁護士も就職難 法曹人口増、依頼減で(11月13日 神戸新聞)

 弁護士も「就職氷河期」-。兵庫県弁護士会が行った会員対象のアンケートで、2009年度の司法修習修了者の採用予定を「なし」と答えた会員が8割 に上ったことが分かった。弁護依頼など受任件数が減少したとする回答も4割を超えており、法曹人口増に伴う就職難や競争激化が浮き彫りになった格好 だ。

 アンケートは、今年5月、法曹人口増の影響を調査しようと全会員588人に実施。約18%から回答を得た。

  それによると、09年度の新人弁護士の採用予定について、81人が「なし」と回答。うち57人が「給与が低くていいとしても、採用できない」と答えた。最 近の相談や受任件数の分量については、41人が「減少」と答え、「今後、需要拡大が望めない」とする会員も3割に上った。理由として「地方で潜在的な需要 があっても、採算と両立しない」「弁護士同士や、司法書士などほかの業種との過当競争になる」といった切実な意見が目立った。

 法曹人口をめぐっては、司法試験合格者を10年までに3千人程度に増やす政府計画により、かつて500人前後だった合格者が本年度は2043人に増加。法律事務所に就職できず、経験もないまま「即独立」を強いられる新人弁護士も増えているという。

 その影響もあって、弁護士の魅力は「今後上がらない」と87人が回答。さらに「人口増で人権活動や労働問題など無償活動が低下する」と86人が懸念を示した。

  兵庫県弁護士会は、司法修習修了者に、法律事務所や企業への紹介など就職を支援しているが、成果は芳しくない。10月中旬、神戸市内の事務所に内定した司 法修習生(26)は、司法試験合格直後から約30事務所を駆け回ったといい「同期でまだ内定をもらえない修習生がいる。複数人採用の事務所はほとんどな い」。

 宇陀高(うだ・たかと)副会長は「全国的に同じ傾向で、かつてのようにあこがれを抱いて門をたたく業界とは様変わりしている。厳しい現実を覚悟しないと、若手の苦境はこれからますます強まるだろう」と話している。

2009年11月6日金曜日

まだまだ古い考えばかり

女性の社会進出で地位も向上なんてこと言われているけど、まだまだですよね。
会社の採用で女性の割合とか聞くと「採らないってわけじゃないんだけどねぇ~。いないね。」なんてこと未だにありますからね。
あたしは基本的に尽くす女性って憧れます。
女性はそれが嫌いってわけじゃないと思うんです。
ただ、その尽くす行為によって男より下って思われるのは本当に心外。

こういったDV夫とか浮気男とかをブラックリストとしておくのはどう?
みんなが見れるってのはだめだけど、結婚届け提出のときにこっそり教えてもらうってのは?
悪い男に悩まされる女の人が減りますように・・・

◆あなた、それでも裁判官? (10月14日 読売新聞)

 知的なたたずまいにひかれて結婚した夫は、東大法学部を出た裁判官。二人で幸せな家庭を築いていけるはず、だった。

 ところが、夫は男尊女卑は当然という男。たびたび暴力をふるう。今から40年ほど前で、ドメスティック・バイオレンスなどという概念もない。生まれたばかりの子を抱えて離婚した著者は、女性が虐げられる社会を何とかしたいと、必死の努力の末に司法試験を突破する――。

 本書で明かされるのは、今では離婚問題に関する著作などもある弁護士の、そんな波乱の個人史だ。著者は司法研修所で見聞きした教官の「女性差別発 言」などにも論及。法曹界でも女性問題への意識が低かった時代にあって、懸命に人生を切り開いていった姿が感動を誘う。(暮しの手帖社、1500円) (英)

2009年11月4日水曜日

おもしろ試験

カターイ司法試験とは全く対照的な試験があったので参考までに・・・^^
行列の絶えないアイスクリーム屋さんのイメージが非常に強いですよね。
コールドストーンおいしいんだけど、高いのであたしはあまり食べません。
あたしは31アイスクリーム派ですね。
採用試験でここまで突飛なことをするのはびっくりですね。
全く知らないで来た人は帰りたくなるかも。

歌あり、寸劇あり!コールドストーンのおもしろ採用試験(11月3日 東京ウォーカー)

エンターテインメントアイスクリームショップ「コールド・ストーン・クリーマリー」といえば、おそらく“店員が笑顔で歌を歌いながらアイスクリーム を作ってくれる明るい雰囲気の店”というイメージなのでは? あの明るいメンバーがそろう理由が、採用試験にあった。アルバイトも社員も「オーディション」という名の試験を通らなければならず、その内容がスゴイの だ。

「オーディション」では、参加者はみなネームタグをつけるのだが、まずそこから面白い。例えば「いっちゃん」「やまちゃん」などとニッ クネームを書き、その名で呼び合うのだ。しかも人事担当者もニックネームを首からぶら下げているのだとか。これは決してふざけているわけではなく、「参加 者同士が仲良くならないと難しいオーディションなので、その雰囲気作りのために行っています」と、人事担当の大井さん。人事担当者ものっけからハイテン ションで参加者に接するそう。同社広報を担当する阪口さんは「新卒時に約10社の採用試験を受けましたが、(そのハイテンションに)こんなタイプの試験、 ほかにない!と、最初はビックリしました」と、当時を振り返る。

前置きが長くなったが、その試験の内容を紹介しよう。まずは1分間ずつ自己 紹介をし、「あなたがハッピーになった話」をスピーチ。その後、10人前後のグループに分かれて「ハッピーなアイスクリーム」のレシピを考案して紙に書き 起こす。ここまではまだ一般的な域だが、次が難関! なんと、「寸劇」をやるというのだ。これを聞いたら、記者なら逃げ出したくなるかも…。

「私 が受けた時は“ハッピークリスマス”というお題で、8人ほどのメンバーでストーリーや配役を考えました。私は演出とトナカイ役を担当したんです。そのころ にはもう雰囲気に巻き込まれて、恥ずかしさもなくなっていました」と前出の阪口さん。阪口さんのグループが考えたストーリーは、“世界中にプレゼントを配 り終えた夜、サンタがトナカイと打ち上げをしようと思っていたが、ビジネスライクなトナカイたちは帰宅。サンタが独り寂しくテレビを見ていると、トナカイ たちがサプライズでプレゼントを届けてくれ、しかもそのプレゼントとは初恋の相手、トナカイの女の子!”というもの。

正直、クスッと笑って しまうかわいらしいストーリー。でもこれを20分で構成してみんなの前で発表。しかもその中に、同社のトレードマークとも言える“歌”も盛り込まなければ ならないのだ。ちなみに今年5月に「ソクラテスの人事」(NHK)で、この寸劇が紹介され、芸能人たちがこれにチャレンジ。見事合格したのはルー大柴さん だったと聞き、なぜだか納得(?)。

では、この芸能プロダクション顔負けのオーディションでの採用ポイントは? 大井さんによると「リーダーシップがあるか」「積極的に参加し、仲間のいいところを引き出しているか」「チームプレーができるか」という3点だそう。そう して選抜されたメンバーたちがあの明るい店を作り出しているのだ。しかも離職率が低いのも特徴。チームワークを大切にした店作りで皆が楽しく働いている証 拠だ。

同社では毎年、全国の各店舗が参加し「オールジャパン クリーマリーカップ」を開催。ここでも寸劇やクイズ、接客などを競い、涙あり、笑いありの決戦を繰り広げ、日本一の店舗を決定する。今年は三重県にある ジャズドリーム長島店が1位に輝いた。しかも同店は世界で約1500店舗あるコールドストーンの中で昨年度の売り上げも第1位で、名実共にコールドストー ンのトップの店舗だ。

こんな面白おかしくも厳しい試験を勝ち抜いたクルーが働くコールドストーン。店舗で歌われる替え歌もクルーたちが仕事の合間に考え出し、今や100曲以上もあるとか。この採用試験、受けてみる度胸はある!?

2009年10月15日木曜日

大平光代さんに聞く

「だから、あなたも生きぬいて」は多くの人に読まれたでしょう。
あたしも読みました。
本当の意味で死ぬ気になれば、何でもできるんだということを感じる事ができる本でした。
司法試験の合格率が低くなっているのは問題ですが、これほどまでに強い気持ちで司法試験に臨んでいるのかというとどうなんでしょうか?
気持ちの問題だけではないでしょうが、試験に取り組む姿勢っていうのも重要でしょうね。

◆【著者に聞きたい】大平光代さん『今日を生きる』(10月11日 産経新聞)

 ■苦しみ乗り切ってほしい

 少年事件を担当し、多くの家庭の実情を、弁護士としてみてきた。

 「母親が父親の悪口を言う家庭はどこも暗い。『お父さんのようになってはだめ』と言っても子供にとって父親は父親。『お父さんってすごいんだよ』と話せば、子供は真っ白な心で尊敬し、やがて母が言って聞かないことも、父が言うと耳を傾けるようになる」

 思春期の問題は、幼少から親をどう認識させてきたかの結果だと語る。

 いじめが辛くて、中学2年生のとき割腹自殺をはかった。極道の世界から立ち直ることを決意、猛勉強して29歳で司法試験に合格するまでを描いた『だから、あなたも生きぬいて』(平成12年)は200万部を超えたが、入手困難な書となりつつある。

 あれから9年。非行少年の更生に携わりながら出家を決めたころ、大阪市助役に。厚遇問題に取り組み退任した直後、先輩弁護士と結婚して1児をもうけた。ダウン症で生まれたはるちゃん。

 今は山間地で、はるちゃん中心の生活を送る。はるちゃんの可能性を「コンクリートの中ではなく温かい陽光を感じながら、五感を全部使ってのびのびと育てたい」。

 2階南側の窓際には、足を伸ばして座れる座いすが並ぶ。夫婦で読書したり、一緒にお絵かきしたり。窓の外は田んぼと山。そんな近況は『婦人公論』の連載 「陽だまりの時間」につづられている。連載にも本書にも子供と接する原点がある。「できるだけ抱きしめてあげて。子供は親から大切にされていると思えば芯 (しん)ができる。心が安定すれば、どんな状況になっても大丈夫」

 大切な家族の時間。

 「あの子が生まれて、一日一日を大切に暮らす中で、死んでいたらこの幸せはなかったと思う。だからどうか、苦しみに直面していても乗り切ってほしい。渦 中にいると死んだ方が楽だと思う。私もそうだった。でも苦しみは続かない。子育て中のお母さんにも、悩まなくてもいいですよ、大丈夫ですよと伝えた い」(中央公論新社・1365円)

2009年10月2日金曜日

司法試験浪人の姿・・・

この記事に出てきている東大浪人や司法試験浪人という人たちですが、今となっては少なくなってきているように感じます。
全体的に努力したら報われないと意味がないという雰囲気が多いですよね。
だから、自分の山は自分が7割8割の力を出して確実に登れるものを選んでいたり。
何がいい悪いではなく、考え方は人それぞれだってことで。

◆「自分の登るべき山」はどこにある!?――キャリア形成の考え方(9月30日 Business Media 誠)  

 私は時々気分転換で地元の公立図書館の学習室に行って仕事をするときがあります。社会人学習室は簡単なブース形式になっていて机や椅子の使い心地はいいし、空調もほどよいので平日でも利用者が多い。

 そんな中の常連に、いかにも「俺は年季の入った司法試験浪人だ!」といった風体の男性がいます。机の上には六法全書やら専門書やら参考書やらを何冊も積 み上げて、いつも大学ノートに何かを書き込んでいる(居眠りも多いが)。いつぞやははち巻きをして勉強に臨んでいました。歳格好からすると、すでに5浪や 6浪くらいはしていそうな貫禄(?)です。

 私が「浪人」で思い出すのは、予備校時代の「東大浪人」でしょうか。私も1年間予備校に通いましたが、そこには「東大以外は大学にあらず」として2浪3 浪中の先輩受験生が多くいました。私はその後、運よく慶応大学に入りましたが、驚いたのは、一応、慶応大学に入学しておき、籍だけ置いて、もう1年東大受 験に専念する幽霊学生がクラスに何人もいたことです。

 また、世の中には「ミュージシャンを目指しています」とか「人気芸人になりたいんです」ということで、定職に就かずアルバイトで食いつないでそのための活動をやり続ける人たちがたくさんいます。

 「司法試験合格」にしても「東大合格」にしても「ミュージシャンや人気芸人になる」にしても、(各自の抱く内面の動機=“何のために”という自問はともかくとして)これらは1つの夢であり、目指すべき1つの目標です。

 私はそうした夢や目標をもつことは極めて大事だと思っていますし(研修でもその重要性を言っています)、初志貫徹のために挑戦を続ける姿には敬意を表したいです。しかし、同時にそうした人たちに対し、以下に述べることも頭の中に併存させてほしいと願うのです。

 なぜなら上記のような人たちの中で、ある割合の人たちは夢を言いわけにして本当の実り多き人生を逃していたり、その目標に向かってただチャレンジしている風だけのことに満足してしまっているかもしれないからです。

●キャリア形成には2種類ある

 では、本論に入ります。

 まず指摘したいことは、キャリア形成には「意図的に作りにいくキャリア」と「結果的にできてしまうキャリア」の2種類があることです。

 前者は、「医者になろう」とか「宇宙飛行士になろう」とか、明確な目標を定めて、意図的に計画してステップを踏んでついにそれを獲得していくものです。

 後者は、医者になろうと思って医学の勉強をしていたが、薬学の研究のほうに興味がわいて、結果的に新薬の研究者になったとか、医者になったものの、文芸 の才能に目覚めて小説家になってしまったとか(例えば、北杜夫氏や渡辺淳一氏、マイケル・クライトン氏など)、必ずしも計画的ではなかったが、当初とは違 う選択が途中でひらめいて、もがいて奮闘して、振り返ってみたらその道で食っていた、そのようなタイプのものです。

 もちろんこの2つのタイプは、シロかクロかというものではなく、誰しもこの両者の混合でキャリアを作っていきます。ですから、状況に合わせてこの両者の取捨選択や、バランスをうまくとることが肝要なのです。

 「意図的に作りにいく」キャリアに固執した場合の欠点として、「俺はこれになるしかない!」といった絶対無二の目標を立ててしまうがゆえに、ほかの選択 肢が目に入らなくなり、自分の才能を限定してしまう恐れがある、または、いったんほかの道に進んで、そこから迂回して当初の目標にたどり着くという可能性 をなくしてしまう、などが考えられます。

 キャリア形成の途上、私たちの目前には、月々日々、年々、大小さまざまな分岐点が現れてきて、その都度、複数の選択肢に直面します。そして、あるものを選択して進んでいく。あるいは、意思や努力に反してある方向に転がってしまう。

 例えば、いま自分がA点にいて、D点という山の頂を「意図的につくりにいくキャリア」として目指しているとしましょう。B点までは何とかうまく来て、次にC点に上ってゴールに到達したかったのですが、そこで失敗をしてしまい、不本意ながらX点に落ちてしまいました。

 ここでモヤモヤ、ウジウジとD点という夢が捨てられなくてモラトリアム状態、夢を言いわけ状態にして、時間を浪費してしまうことは上に述べたとおり「意図的に作りにいくキャリア」の欠点になります。

 しかし、そこで頭の切り替えをして、自分の能力や価値観の再編成を行い、他の活路を見出そうともがくとどうなるか。

 ――その結果、Y点を経由して、Z点という当初とは違う山の頂に上り詰めることも可能になるのです(そしてZ点を経由して尾根伝いにD点に行けるチャンスも芽生えるかもしれません)。

 その時あなたは、遠くにD山を眺めながらこう思うでしょう。「Zという山もまんざらではない。むしろこの山こそ自分が求めていた山だ」「C点を目指した ときの失敗は自分には十分に意味があったのだ」「あの出来事は起こるべくして起こったに違いない」……。この想いに立てたときこそ、まさにあなたが偶発を 必然に転換し、「結果的にできてしまうキャリア」を最大限のものにした瞬間です。

●幸せなキャリア作りとは?

 キャリア作りにおける選択肢や出来事には、あらかじめの正解値はない。その後の行動で、それを結果的に「正しかった」と確信できる状況にできるかどうか――それこそが最重要の問題なのです。

 アメリカンフットボールの名コーチとして知られるルー・ホルツはこう言いました。「人生とは、10%の我が身に起こること。そして残り90%はそれにどう対応するかだ」

 もう1つ、画家パブロ・ピカソの言葉――「単なる出発点にすぎない着想を、それが僕の心に浮かんだとおりに定着できることはまれなのだ。仕事にとりかかるや否や、別のものがぼくの画筆の下から浮かびあがるのだ。……描こうとするものを知るには描きはじめねばならない」

 私はここで「絶対的な目標を立てるな、全ては柔軟的であれ」と言って、「意図的に作りにいくキャリア」の欠点だけを強調するつもりはありません。1つ決 めた道を何が何でもやり遂げるという生き方は素晴らしいものです。逆に「結果的にできてしまうキャリア」を偏って肯定すると、今度は漂流するキャリアとい う現象をまねく危険性が出てきます。

 私が本記事で主張したいことは、

・各自が「自分の登るべき山」を持つことは必須である
・しかし「自分の登るべき山」はそれ1つのみではないかもしれない
・キャリアをひらくためのもっとも重要な力は「状況を創出するたくましさ」である(計画する力は二の次のものである)
・状況を創出しようと奮闘する過程で見えてくる山が真の山であることが多い
・そう構えれば「自分の登るべき山」はそこかしこに無限に存在する
・そして死ぬ間際に「自分の登った山」(1つかもしれないし、複数かもしれない)を充実感を持って振り返る――それが「幸せのキャリア」(「成功のキャリア」ではない!)である

●とにかく「もがいてみろ!」

 最後に理解の補足・おさらいとして下図をみてください。
 →http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0909/30/news014_2.html

 あなたは、キャリアの途上で、当初目指したD山もZ山も登頂がかなわずに(それは意志・努力が足りなかったのか、運命のいたずらなのか分からないが)、P点に落ちてしまった(P点に退く形にしかならなかった)。あなたはともかく気落ちしています。

 さて、あなたはもうこの世に登るべき山など見出せないのでしょうか? これまで登頂できなかったD山やZ山を恨めしく思いながら生きていくのでしょうか? もう山なんぞこりごりだと言って適当に自分をごまかして過ごしていくのでしょうか?

 ……まぁ、そうすることもできるでしょう(そして、実際、そういう人は多い)。しかし、私が本記事で訴えたいことは、「もがいてみろ!」ということです。ともかくもがくことで、いったん、Q点のような少し見晴らしのきく場所に辿り着くことができる。

 そして、そこから、実はいろんな次の山が見えてくる。それはR1という山かもしれないし、R2かもしれない、R3かもしれない……、無限の種類のR山がありうる(P点に沈んでいた時には想像もつかないようなR山が)。

 結果的にR山を登ってしまった人にとっては、過去のP点の自分を悠然と振り返られる。逆に、P点でもがくことをせず、妥協の人生に流れた人は、ついぞR山の可能性が無限に広がっていたことに気づくこともなく生きていく。

 最後に、本記事のタイトル「『自分の登るべき山』はどこにある!?」に対する答え、それは「そこかしこに無限にある!」

●植村直己氏の言葉

 思い出した補足をもう1つだけ。私がかつて大学で講義をしたときに学生に伝えたことです。

 冒頭の「何がなんでも司法試験合格」「何がなんでも東大」のように、就職の際の会社選びにしても「何がなんでも三菱商事」とか「何がなんでも東京海上」 など世間の決めたランキングによって、ブランド品を欲しがるように就職先を志望する。その発想に揶揄(やゆ)と親心の助言を込めて、私は冒険家・植村直己 さんの次の言葉を紹介しました。

 「私は五大陸の最高峰に登ったけれど、高い山に登ったからすごいとか、厳しい岸壁を登攀したからえらい、という考え方にはなれない。山登りを優劣でみて はいけないと思う。要は、どんな小さなハイキング的な山であっても、登る人自身が登り終えた後も深く心に残る登山がほんとうだと思う」(植村直己『青春を 山に賭けて』より)

自民党新総裁「谷垣氏」

自民党の新しい総裁、谷垣さんについての記事です。
東大卒で弁護士資格を持っている谷垣さんの略歴をみると、こちらもちょっと変わってる‐‐;
大学に8年通い、10年も続けて司法試験にチャレンジなんて、並の忍耐力じゃないですね。
新しい国会はどの様になっていくのでしょうか。

◆自民の新しい顔、谷垣氏 経歴は「秀才」!? 体育会系総裁 VS.宇宙人(9月29日 産経新聞)

野党となった自民党の総裁選で300票を獲得し、28日、新総裁に選ばれた谷垣禎一氏(64)。党本部で開いた就任会見で「みんなでやろうぜ」と意気込ん だ。東大卒の世襲議員という経歴は鳩山由紀夫首相(62)と同じだが、資産のレベルが違う上、理系の鳩山首相に対し、「体育会系」。周囲からは「まじめで 堅実」とみられる谷垣氏が、「政界の宇宙人」の異名を持つ鳩山首相とどう渡り合うか、注目される。
                   ◇

 谷垣氏は就任会見で自らのPRポイントを聞かれ、「平凡な男ですから」と照れ笑いしたが、東大法学部卒業で、弁護士資格を持つエリートの印象が強い。

 しかし、谷垣氏の実弟で、秘書も務める信行さん(59)によると、谷垣氏は1浪して東大入学後に山登りに没頭。登山仲間と日本アルプスに年150日も山ごもりし、授業の単位を落とし続け、結局、8年間も大学に通った。

 「経歴だけみれば東大卒の弁護士でしょう。『秀才みたいだ』と親戚(しんせき)の間でよく笑いました」と信行さん。元文相の父、専一氏が生前、「禎一は同じ学部でも(法学部でなく)山岳部に入っちゃった」と苦笑いしたほどだという。

 司法試験も何度も落ちた。卒業後は皿洗いなどのバイトをしながら10年かけて弁護士になった。就任会見でも、長所は「我慢強い」、短所は「我慢しすぎる」と述べている。

 その1年後の昭和58年に専一氏が死去。「こういう稼業は世襲じゃない」という専一氏の言いつけ通り、後を継ぐつもりはなかったが、後援会に半ば強引に口説き落とされ、補欠選に出馬した。

 衆院議員になった後も「体を動かさないと体調が悪くなる」と自転車を趣味に。3日間かけて東京から長野を走破するなどトレーニングを積む。工学博士の鳩 山首相が「理系」なら、谷垣氏は「体育会系」(信行さん)。総裁就任会見でも「選挙が終わればノーサイド」「全員野球でいく」とスポーツマンらしい発言を 繰り返した。

 今回の総裁選では一部候補から世襲批判も受けたが、その資産は、預金が12億8千万円もあって東京屈指の高級住宅街、田園調布に豪邸を持つ鳩山首相とは 「比較にならない」(同)。安倍晋三氏、麻生太郎氏と競った平成18年の総裁選で、自宅を担保に1億円を借金し、「いまだに返済できていない」(同)とい う。

2009年9月29日火曜日

適正試験を一本化

司法試験の合格率が何としても悪い!!
という事で、入口をもっと締めていくようです。
それにしても、法科大学院に入学するためにはいったいどれほどの勉強が必要なんでしょうか?
尋常じゃない時間勉強して、司法試験のためにも勉強して、修習生になっても・・・・
弁護士ってなるまでが本当に大変だ(>o<;)

◆法科大学院、適性試験を統一 11年度から、近く委員会新設
(2009年9月21日 日本経済新聞)

 法科大学院の入試で、日弁連法務研究財団と大学入試センターが別々に実施している二つの適性試験が2011年度から一本化されることが21日、分かった。試験方法の変更は03年の制度開始以来初めて。今年の新司法試験合格者数は初めて前年を下回り、合格率も過去最低。大学院生の質が問われる中、「入り口」となる試験を見直す最初の動きになる。
 新試験の実施主体として近く同財団と法科大学院協会が中心になり、適性試験委員会(仮称)を新設する。
 法科大学院入試はどちらかの適性試験と、各大学院が実施する試験の合計点で合否が決まる。発足時の経緯から二つの適性試験が生まれたが、毎年、平均点に差があり、「公正さを図る必要がある」と中教審の特別委員会が指摘していた。
 関係者によると、新設される委員会は財団や協会、法曹三者などの10人程度で構成。問題の形式や内容についての基準など、基本的な事項を話し合う。10年度には試行テストを実施する予定だ。

2009年9月27日日曜日

弁護士の転落劇

サラリーマンからの転職です。
きっと司法試験に合格したときは夢と希望にあふれていたんでしょうね。
実際にはたらいている時もそうだったのかもしれませんけど、なんで覚せい剤に手を出してしまったんでしょうか。
忙しいことは確かに理由にならないんですが、手を出す人の中には結構この文句にグラリとしてしまうんではないでしょうか。
それだけ疲れる世の中ってのも問題ですよ。

札幌弁護士会副会長の“シャブ弁”転落劇が招く波紋(9月19日 リアルスポーツ)

 薬物汚染は法曹界トップにまで広がっていた。北海道警薬物銃器対策課などは18日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで、札幌市中央区伏見の弁護士加藤 恭嗣容疑者(51)を現行犯逮捕。周囲には「まじめな中堅弁護士」とみられ、札幌弁護士会副会長職にあったからシャレにならない。

 逮捕容疑は午前9時ごろ、自宅でバッグの中にパケ入り覚せい剤7袋を隠し持っていた疑い。道警によると、「自分で使うつもりで持っていた」と容疑を認めている。
 専門は多重債務問題などの民事訴訟で、今年4月に副会長に就任したばかり。事務所のホームページなどによると、早大法学部卒業後、脱サラして1990年に司法試験に合格。96年に個人事務所を構えた。「依頼者のために全力を尽くす」などとPRしていた。

 同会の弁護士によると、大手損害保険会社の代理人を務めているほか、債務整理や離婚訴訟などで手広く活動。「ざっくばらんなタイプ」で、損害保険をテーマにした地元民放テレビ局の情報番組に、コメンテーターとして出演したこともあったという。
  弁護士会では法律相談センターや司法修習委員会などの業務を担当。加藤容疑者と同じ副会長で、同期でもある道尻豊弁護士は「明るく社交的で、周りからも 『付き合いやすい人』とみられていたと思う」。また「弁護士会での活動も含め、忙しかったのも(原因に)あるのかもしれない」と推測する弁護士も。
 どんな事情があるにせよ、覚せい剤でキマっている“シャブ弁”が法廷に立っていいはずがない。

2009年9月18日金曜日

今年もダメかぁ~

新司法試験の合格発表が行われました。
で、今年はどうなるのかなぁと思っていたら・・・
前年を割りましたよ。。
もう、各法科大学院では打つ手なしといった感じでしょうか。
早期に対応が必要なのは前から言ってますが、こうなると根本的な何か改善が必要ですね。

◆法科大学院の定員減求める、司法試験合格者低迷で(2009年9月14日 読売新聞)

 中央教育審議会大学分科会の法科大学院特別委員会(座長・田中成明関西学院大教授)が14日開かれ、今年の新司法試験の合格者が前年を割る2043人と低迷したことを受け、芳しくない結果が続く大学院に対し、大幅な定員削減や、他大学院との教育課程統合の検討などに直ちに着手することを求める座長談話をまとめた。
 近く、全国の法科大学院に通知する。
 特別委は、大学院の認証評価制度についても、修了生の新司法試験の合格状況なども評価基準に盛り込む方向で省令改正案をまとめた。文部科学省では、年内にも省令を改正する方針。

2009年9月10日木曜日

激変の弁護士業界!

弁護士も、司法試験の合格者数が500人程度だった時には本当にエリート中のエリートだったでしょうが、今や2000人以上の合格者がいますからね。
新人の年収200万というと本当に普通のサラリーマンと変わりないですよね。
まぁ、多くの弁護士はもっともらっているでしょうが、こんなに低い人がいるとは驚きです。
司法試験合格後も多くの困難が待ち構えている状況から、なり手が少なくなってたり・・・

◆過払い金返還請求からM&Aまで 「激変の弁護士業界」を詳細解説!
(2009年08月24日 週刊ダイヤモンド)

 過払い金返還請求は、数え切れない多くの人にとって、借金問題から解放され、新たな人生のスタートを切るものとなった。
 その過払い金返還請求の裏方として活躍したのは、たくさんの弁護士たち。過払い金返還請求がきっかけで、初めて弁護士と話をし、解決を依頼したという人も多いだろう。
 だが、その弁護士を取り巻く環境は激変している。
 昔は「苦節10年」と言われ、エリート中のエリートだった。さぞかし弁護士は難解な法律書を手に個人間、企業間、はたまた国を跨いだ紛争事をみるみる解決し、その専門性から高給を取っているかと思いきや、必ずしもそうではない。「一生食うに困らない」なんてことはないのだ。
 その代表例が新人弁護士たち。やっと試験に受かったひよっこ弁護士たちには多くの難関が待ち受ける。
 法科大学院制度がスタートし、弁護士人数は急増。就職難なのだ。「イソ弁」(法律事務所に勤務する弁護士)として働くことさえ、なかなか難しい。
 したがって、年収はなんと200万円という新人弁護士も存在する。しかもそれが5人に1人というから驚きだ。
 しかし、「腐っても弁護士」(某弁護士)。法律のプロだ。企業経営者も個人としても、弁護士は困ったとき存分に働いてくれる力強い存在だ。かかりつけの医者ならぬ、「かかりつけの弁護士」を見つけておくことは重要だ。
 ところが、弁護士は一般庶民にとっては遠い存在。しかも費用がいくらかかるのかわからない。
 そんな人のために、法テラスや弁護士会、地方自治体が役に立つ。さらに「弁護士ドットコム」という便利なサイトも忙しいビジネスマンには力強い味方となる。
 特集内では弁護士費用の相場も提示した。弁護士にお世話になるときはいつ来るかわからない。いざとなったときに、相場くらい頭に入れておいて損はないだろう。
 また、頼れる弁護士の見分け方を取材を通してまとめた。弁護士も色々だ。しっかり弁護士を見分ける目をもっていないと、自分の抱えるトラブルを満足の行く形で解決することは難しくなる。
 高齢化社会では、相続や遺言の分野で、一般市民にも弁護士と接する機会は増えるだろう。また企業にとっても労働問題などのほかに、予防法務の意味で弁護士の必要性は高まる。
 特に「弁護士なんて1人も知らない」という人は、ぜひ本誌を参考にしていただきたい。

2009年9月3日木曜日

急激に変化しすぎじゃない!?

司法試験の合格率低迷を受けて各法科大学院では定員の見直しが行われていますが、国立大では399人の定員削減となりました。
法科大学院設置後、法曹界では大きな変化が次々と起こっており、国民は全く付いていけていない状態ですが、学校もいまいち対応しきれていないのではないかと思ってしまいます。
急激な変化は体制に大きく影響してきますからねぇ~

◆法科大学院、制度初の入学定員減 来年度、国立大は399人
(2009年8月31日 時事通信)

 文部科学省は31日、国立大の法科大学院23校の入学定員が、2009年度の計1760人から来年度は計399人減の計1361人となったと発表した。専門職大学院全体でも366人減り、03年度の制度創設以来、初の定員減となった。
 法科大学院をめぐっては、司法試験合格率が低迷する学校が固定化し、入試の競争倍率が2倍未満の学校も半数を超すなどの課題が指摘されきた。中教審の法科大学院特別委員会が4月、入学定員の削減や入学選考の厳格化を求める報告書をまとめたことを受け、各校が自主的に削減した。
 文科省によると、削減数は多い順に東大60人▽京都大40人▽新潟大25人▽信州大22人。北海道大や九州大など5校が20人減、ほかの14校は4~15人減らす。
 文科省の調査では、国公私立全74校の今春の総定員5765人に対し入学者は4844人で、充足率は84%。法科大学院協会は、11年度までに計千人程度が削減されるとみている。
 一方、国立大の学部入学定員は90人減の9万6182人。文科省が既に決めている医学部の入学定員の増員分は含んでいない。
 修士課程は854人増の4万840人、博士課程は139人減の1万3977人となる。

交通事故の被害者って結構補償をしてもらえずに終わっていたりするみたいです。
もし被害者になったときにそういったことにならないように事前に知っておくとこが重要です!
交通事故被害者救済サイトでは詳しく説明していますから、チェックしてみては。

2009年8月21日金曜日

司法試験がこんな風に・・・

司法試験とストーカー、関係ないように思えてビミョーに関係あるみたい・・・。
知りたい人は下の記事を。

記事に未熟な男とありますが、本当にそう思います。
デートに誘えないどころか、話ができない。
もう、男女としてというか人としてのコミュニケーション能力がないんでしょうね。
人と話をするときは、少なからず相手の反応を見て対応を変えていきますよね。
それが全くできない人が多すぎますよ!

◆フーゾク街に近づくな(8月10日 日刊ゲンダイ)

「この子はオレにだけ…」が危ない

 世の中、未熟な独身男が多すぎる。先週も41歳の独身会社員が、秋葉原の耳かきエステ嬢(21)に入れあげた揚げ句、ストーカーとなって殺人を犯してしまった。

 逮捕された男は、ほぼ毎週末、耳かきエステを訪れ、被害女性を指名。10時間近く滞在することもあった。料金は30分2700円だが、男の「耳かき費」は月30万~40万円にも及んだという。

 分別ある大人なら〈カネの使い方や、好きな女性へのアプローチ法が間違っている〉と気付く。それが分からないから、未熟なのだ。男には〈お前はオカシイ〉と諭す仲間もいなかったようだ。

「自覚症状の欠如と、対等な関係でホンネで話し合える友人がいないこと。どちらも、ストーカー男の特徴です」と語るのは、ストーカー相談を解決に導くNPO法人「ヒューマニティ」の小早川明子理事だ。活動を始めて約10年。被害者だけでなく加害者の心のケアにも努めてきた。1000人近いストーカー男と会ってきた彼女には〈危ない未熟男〉の共通項がハッキリ見える。

「多いのは、一流企業勤務で高学歴・高収入の会社員。自信のなさ、心の弱さを肩書で飾り立てようとするタイプです。周囲にバカにされたくない、見捨 てられたくないとの思いが強く、なまじ成功体験を積み重ねてきたため、失敗を認められない。あんなに頑張ったのに、なぜ受け入れられないのかという思い込 みから、ストーカー行為に走ってしまうのです」

 耳かきエステに大枚をつぎ込んだ殺人者は、「こんなに尽くしているのに、付き合ってくれてもいいだろう」と被害女性に交際を迫っていた。人生の半分以上は、自分の思い通りにはいかない。恋愛もそのひとつだということが、未熟男には理解できないのだ。

 フーゾクのボーダーレス化も、未熟男の犯罪を助長している。

「耳かきであれキャバクラであれ、性行為のない店にはバイト感覚の素人女性が集まりやすい。しかし、男性のストーカー化と、セックスの有無は無関係。“この子はオレにだけ、こんなことをしてくれる”という『被愛妄想』にスイッチが入れば男は豹変します」

 フーゾク街に未熟な男が群がれば、痴情のもつれが増えるのも当然だ。トラブル回避のため、独身男は小早川さん監修のチェック項目に目を通して欲しい。

 半分以上当てはまれば黄信号。すべてYESのアナタは、フーゾクにハマると最悪の結果が待っている。人殺しになりたくないのなら、悪いことは言わない。もう二度とフーゾク街には近づくな。

◆アナタのストーカー気質をCheck!◆

(1)結婚願望が強い

(2)10代の頃はモテなかった

(3)女性に10万円以上の贈り物をしたことがある

(4)どちらかといえば、マザコンだ

(5)知人の携帯メールを盗み見したことがある

(6)薄幸そうな女性にひかれる

(7)自分史を語るのが好きだ

(8)司法試験など国家資格を志していた

(9)太宰治に憧れる

(10)ブランド品を愛用している

(11)恋愛の悩みを相談できる友人がいない

(12)人前で涙することに抵抗がない

(13)用もないのに同一人物に1日3回以上メールする

(14)上司受けは良い方だ

(15)努力は報われるべき

(16)メールの返事が3日間来ないと不安になる

(17)態度が悪い店員は許せない

(18)批判されると、カッとなりやすい

(19)約束の時間はきっちり守る

(20)女性は貞操を守って欲しい


多くの債務を抱えて、利息の高さに悩んでいるなら特定調停をしてみてはどうでしょう?

20%を超えた金利を払っているなら、金利の見直しが出来るかもしれないそうですよ。

2009年7月31日金曜日

弁護士の現状

司法試験が終わってもまだまだ問題は山積みのようです。
弁護士の就職難は一層深刻な状態なんですね・・・

それにしても京都らしく、成績より人柄というところに温かさを感じますね。観光客には冷たいけど・・・

司法試験の成績優秀者って分かるんですか!その人たちを青田買いって、嫌な世界ですね。。。

◆弁護士就職難 京都も深刻「いちげんさん」に慎重(7月28日 京都新聞)

 弁護士を目指す司法修習生の就職難が全国的に深刻化している。司法制度改革による法曹人口の急増が主な要因で、京都では「成績だけではなく、人柄を知りたい」と正式な募集をしないで人材を探す弁護士が目立ち、「いちげんさん」に慎重な京都固有の事情が浮かび上がる。
 ■公募少なく 支援の動きも
 「就職先は飽和状態。焦りはあった」。京都で司法修習中の小町崇幸さん(31)が京都市内の法律事務所に就職が決まったのは今月上旬。月末からは埼玉県 の司法研修所での研修が始まり、修了後にすぐに弁護士になるには、ぎりぎりの時期だった。事務所を20カ所くらい回ってやっと決まったという。
 市内で事務所を開く山下信子弁護士は今年、弁護士を1人募集したところ、すぐに応募が40件を超えた。「今までこんなことはなかった」と驚く。
 司法試験に合格した修習生は12月ごろに修習先に赴任すると同時に就職活動を始め、インターネットなどで法律事務所の求人情報を調べる。東京や大阪などの大都市圏では、司法試験の成績優秀者に声を掛ける「青田買い」も活発だ。
 一方、京都では、求人の予定はあっても、公募しない事務所が大半だ。京都弁護士会には昨年34人が新規登録したが、公募は5人程度にとどまった。
 弁護士有志でつくる「法曹人口問題を考える会」の中隆志弁護士(京都弁護士会)は「京都の弁護士は人と人のつながりを大事にする。『これは』と思う人と出会うまで採用を見合わせている」と分析する。
 京都と大阪の両方で就職活動したある修習生は「大阪はホームページで募集状況を随時更新していた。京都は、知り合った弁護士さんから紹介を受ける形が主流だった」と、土地柄の違いを意識させられた。
 京都弁護士会によると、7月27日時点で就職が決まっていない京都の修習生は調査に回答を寄せた66人のうち8人に上った。
 弁護士会はワーキングチームを立ち上げ、修習生の支援や求人掘り起こしに取り組む。担当副会長の吉田誠司弁護士は「京都の人柄重視という良さを残しつつ、お互いを結びつけられるようにしたい」と話している。

2009年6月18日木曜日

もう!?廃止!?!?

法科大学院設置に伴い新司法試験も始まったのにもかかわらず、
もう廃止の声も出て来ましたよ。すべてというわけではありませんが。
当初の設置目的と目標から現在の状況はかけ離れすぎていることは、
数字的にも第三者の目からも明らかですね。

各法科大学院が学生確保だけを追うのではなく、質の向上に取り組み、
この制度を本来の目標地点まで押し上げてもらいたいですね。

◆【教育動向】法科大学院、司法試験の合格率低いと廃止も?
(2009年6月15日 MSN産経ニュース)

 法科大学院の見直しを検討していた中央教育審議会の特別委員会はこのほど、最終報告
をまとめました。その中で、入試倍率が低い法科大学院の定員を削減することを打ち出し
ています。これにより2010(平成22)年度から法科大学院の再編が進むことになり
そうで、法学部の志願動向にも大きな影響を与えることは必至です。
 法科大学院は2004(平成16)年度に創設された新しい制度で、将来的に司法試験
は、一部の例外を除いて法科大学院修了者しか受験できなくなります。つまり、弁護士な
どになるには、原則として法科大学院に入学しなければならないわけです。
 文部科学省や法務省は当初、法科大学院修了者の7~8割が司法試験に合格して法曹に
なれるよう、制度設計をしていました。しかし、実際には国公私立合わせて74校と予想
以上に多くの法科大学院が設立されたことや、司法試験合格者数の拡大が法曹関係者らの
反対で進まなかったことなどにより、法科大学院修了者の司法試験合格率は3割程度とな
っています。このため46校が定員割れを起こすほど法科大学院全体の競争率は年々低下
し、それに伴って学生の質も低下していると言われています。
 また、第三者機関による外部評価で「不適合」と評価される大学院もあることなどから、
法科大学院の教育の質を疑問視する向きもあります。
 特別委員会の最終報告では、競争倍率が2倍を下回っている法科大学院は入学定員の削
減が「不可欠」であるとしています。現在、そうした法科大学院は、全体の3分の1に上
っています。
 さらに、「質の高い教員の数を確保することが困難」「競争倍率が低いため質の高い入
学者を確保することが困難」「修了者の多くが司法試験に合格しない状況が継続」という
三つの条件を挙げて、これに該当する法科大学院は、「主体的に平成22年度の入学定員
の削減」を行うよう求めています。特に、司法試験の合格者がまったくいないか、極端に
少ない法科大学院については「抜本的な見直し」が必要であると強調し、事実上、廃校や
ほかの大学院との統廃合を行うことをすすめています。
 定員削減はあくまで「自主的」なものですが、多くの法科大学院が、2010(平成2
2)年度からの定員削減に向けて、検討に入っているようです。既に東京大学と京都大学
の法科大学院が、それぞれ2010(平成22)年度に定員を削減することを決めていま
す。両大学は定員割れや競争倍率の低下などとは関係ないのですが、増えすぎた法科大学
院の定員を減らすという大きな流れのなかで、定員削減の先導的役割を担おうとしている
ものと思われます。
 いずれにしろ、「日本版ロースクール」として鳴り物入りで創設された法科大学院は、
来年度に大きな曲がり角を迎えることになりそうです。

2009年6月2日火曜日

定員削減で合格率UPを

法科大学院が設置され、より優秀な司法修習生がここから誕生するのであろうと思われていたが、
ふたを開けたら年々法科大学院生の司法試験合格率は低迷し、
20年度には一人の司法試験合格者も出せないところもあった。

法科大学院設置の本来の目的を明確にして、合格率向上を目指してほしいですね。
そのためには定員削減だけではダメなはず・・・内容も要検討ですかね。

◆法科大学院、700人削減へ 22年度定員 司法試験合格率低迷で
(2009年6月1日 産経新聞)

 法科大学院74校のうち、約9割にあたる65校が平成22年度以降に定員削減を予定
もしくは検討しており、22年度の総定員数は現在の5765人から700人程度減少す
る見通しであることが1日、法科大学院協会の調査でわかった。
 法科大学院は20年度、74校中46校が定員割れし、司法試験合格率は33%と低迷。
中教審の特別委員会は抜本的な定数削減や、「適性試験」で最低基準を設けることを求め、
日弁連も定員を4000人まで削減するよう提言している。同協会は最終的な削減数は計
1000人程度とみている。
 調査は同協会が1~3月、全74校にアンケートを実施(うち1校は公表拒否)。具体
的な削減計画を示したのは47校で、検討中としたのが18校あった。
 削減率が最も大きいのは新潟と神戸学院の2校で、41・7%減。ほかに鹿児島、東北
学院、広島修道、神奈川の計6校が4割以上削減する。
 一方、削減予定がないとしたのは中央や立教など私立5校。関東学院、姫路独協、福岡
の3校は今年度から定員削減を行っている。
 20年度の新司法試験合格者がゼロだった信州と愛知学院は、信州が「検討中」、愛知
学院が「20~11・4%減」としている。
 入学者選抜について適性試験の比重を上げたり、論述試験を充実させるといった改善を
しているとしたのは約8割の59校。成績評価についても62校が再試験廃止などの工夫
をしていると答えた。
       ◇
【法科大学院の定員削減予定】           
削減率       院数  学校名              
4割以上       6  新潟、鹿児島、東北学院、神戸学院、広島修道、神奈川
4割未満~2割超 10  金沢、静岡、学習院、創価など   
2割         21  北海道、東京、京都、筑波など   
2割未満      10  一橋、神戸、青山学院など     
検討中       18  東北、信州、首都大学東京、慶応など
予定なし       5  北海学園、専修、中央、立教など  
削減済み      3  関東学院、福岡、姫路独協     
(法科大学院協会まとめ)    

2009年5月13日水曜日

司法試験スタート

司法試験がスタートしました!
4日間にわたる日程を終えた後、約2500人~2900人という3000人近い司法修習生が誕生するということ。
新司法試験の受験者は法科大学院を修了した数の増加とともに増えているが、その合格率は何かと話題になっていますね。
今年はどうなるんでしょう。

◆新司法試験:全国7都市で始まる 最多の7392人受験(2009年5月13日 毎日新聞)

 法科大学院修了生を対象にした新司法試験が13日、4日間の日程で全国7都市で始ま
った。新試験の実施は4年目で、過去最多の7392人(速報値)が受験した。合格発表
は9月10日。
 受験者数は06年の1回目以降、法科大学院の修了者増加に伴い年々増加している。一
方、合格率は低下を続け、昨年は33%にまで落ち込んだ。今年の合格者は2500~2
900人程度と想定されており、合格率は3割台にとどまる見通し。

2009年5月9日土曜日

9564人が受験へ

今年度の新司法試験の受験者数の予測では、昨年よりも1800人多い約9500となっています。
新司法試験の制度では、法科大学院を修了後受験回数や期間が決められているため、受け控えていた人が多く受ける様子。
今年の合格率はどうなるでしょうか?

◆5月の新司法試験、9564人が受験予定(2009年4月23日 読売新聞)

 法務省は23日、法科大学院修了生を対象に5月に実施される新司法試験の受験予定者が、9564人になったと発表した。
 昨年の受験予定者より約1800人の増加。この1年間で大学院の増設や定員増はなかったため、同省では、増加分の多くはこれまでの不合格者や大学院を修了したものの受験を控えていた人とみている。
 同省の司法試験委員会による今回の合格者の目安は2500~2900人。新司法試験の過去3回の合格率は、2006年が48・25%、07年が40・18%、08年が32・98%。

ブラックリストの存在を知ってはいても、どんなものなのかってことは意外と知られていないですよね。
この不況でローンの返済が遅れてしまっている人はチェックしておくといいかも。



2009年4月28日火曜日

試験合格だけを目的にしてはダメ!

法科大学院の適合調査の結果、4割の37校が不適合と。
司法試験の合格率は下がり、不適合の割合は上がり・・・
理屈としては通ってるねぇ。
嬉しくないけど。
試験合格だけを目的としたカリキュラムを組みたいのは分かるけど、それじゃあ法科大学院の意味ないですからね。しっかりと!

◆法科大学院37校、4割が「不適合」…前年度比で大幅増(2009年4月1日 読売新聞)

 法科大学院の評価機関「日弁連法務研究財団」は31日、評価を行った大学院7校のうち、鹿児島大など3校の教育内容などに問題があるとして「不適合」としたと発表した。
 今回を含め、2008年度末に三つの評価機関が評価結果を発表した計37校では、約4割にあたる14校が不適合だったことになり、約2割が不適合だった07年度に比べて大幅に増えた。これで法科大学院74校中68校の評価が終了し、不適合は22校に上っている。
 今回不適合とされたのは、鹿児島のほか、姫路独協、成蹊の各大学院。鹿児島は、専任教員1人の教育歴や研究業績が、法科大学院で教えるには不十分と判断された。姫路独協は、定員40人に対し08年度の受験者が18人にとどまるなど、定員割れが続く状況に改善の見通しが立っていないとされた。成蹊は、カリキュラムに司法試験で出題される法律基本科目が多く、バランスを欠くと見なされた。
 不適合の指摘を受けた大学院については、文部科学省が法令違反の有無などを調査したうえで改善を指導するが、大学院の運営そのものに影響はない。

2009年4月25日土曜日

法科大学院をう回

法科大学院が出来たので、法科大学院からしか司法試験を受けられないのかと思ったら、そうでもないんですね。
今は、新司法試験と旧司法試験が並行して行われていますが、旧司法試験はもうすぐなくなるはずでしたよね。
そして、今後は予備試験とやらを実施して、法科大学院修了者以外に受験資格を与えるそうです。
仕組みが複雑になってしまい、大きな混乱を与えなければいいのですが・・・。

◆法科大学院う回・予備試験実施案、短答・論文・口述の3段階
(2009年4月24日 読売新聞)

 法科大学院を修了していない人に司法試験の受験資格を与えるために2011年度から導入される「予備試験」の実施方針案が23日、明らかになった。
 旧司法試験と同様に、短答式、論文式、口述の3段階で構成され、5~10月に実施する。

 ◆予備試験合格の1年後に本試験◆
 本試験となる新司法試験は毎年5月に行われるため、予備試験の合格者は法曹資格を得るまでに1年以上が必要となる見通しだ。
 法務省の司法試験委員会は方針案を基に細部を詰め、夏までに正式決定する。
 予備試験の方針案によると、短答式は5月中旬までに実施し、6月までに合格発表。旧試験の3科目に行政法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法、一般教養科目の5科目を加えた8科目。
 論文式は7月までに2日間実施し、10月までに発表。旧試験の6科目に行政法、一般教養科目、法律実務基礎科目の3科目を加えた9科目。口述は10月までに実施し、11月までに発表する。試験期間は1日もしくは2日間とすることで調整している。
 予備試験は経済的理由で法科大学院に通えない人や、働きながら法曹の道を目指す人に受験機会を確保するために導入される。
 ただ、予備試験を経た合格者が増えると法科大学院に通わない学生が増え、司法制度改革の根幹が崩れる恐れがある。昨年度の司法試験合格者は新試験2065人に対し、旧試験144人で、こうした比率も参考に、司法試験委員会は司法試験合格者に占める予備試験経由の合格者枠について慎重に検討する。

2009年4月23日木曜日

東大と京大が削減

新司法試験の合格率低迷に伴い、東大と京大が法科大学院の定員削減を発表しました。
天下の東大・京大でも先生の一定した質の確保に苦労する状況となれば、その他の大学は相当無理をしているということでしょう。
この法科大学院は、司法試験に合格するための場所ではなく、より本格的に法曹について学ぶことができるという場所だからこそ質には拘るべきです!

◆法科大学院:東大と京大、来年度から定員削減へ 他校にも拡大か
(2009年4月18日 毎日新聞)

 東京大は17日、法科大学院の定員を10年度から2割削減することを明らかにした。
法科大学院74校中最多だった300人の定員を240人とする。京都大も10年度の定
員を200人から160人に減らすことが分かった。他校にも同様の動きが広がるとみら
れる。
 司法制度改革の流れで誕生した法科大学院は、入試倍率の低下が続き、全体的な規模縮
小の必要性が指摘されていた。東京大の浜田純一学長は同日の記者会見で「法曹は我々の
生活、権利、自由とかかわっておりクオリティーはしっかり保ちたい。法学部でも授業を
持っている先生は相当疲弊している。このままでは教育の質を保てない」と説明した。
 一方、中央教育審議会の法科大学院特別委員会は17日、大学院の質向上のための最終
報告をまとめた。各法科大学院に来年度からの入学定員削減を求め、特に▽競争倍率(受
験者数を合格者数で割った値)が2倍を下回る▽司法試験の合格率が相当に低い状況が継
続的に見られる--などの大学院に早急な見直しを要求する。

特定調停の手続きって成立しない場合があるそうで・・。せっかくやってもダメだったらてショック(>Д<)
詳しいことはこのサイトで⇒

2009年4月9日木曜日

安易な増員は危険・・

試験に合格すれば与えられるもの・・・それが資格や免許なんですが、どの職業でも試験では図りきれない力というのが必要になってきますよね。
教員の指導力とか、医師の手術技術とか。
弁護士だってそういった力が多く必要になってくるからこそ法科大学院で試験的でない実践的な力を付けなくてはいけないのに、それが行われていないなんて。。。
早期改善が必要ですね。

◆法科大学院/所期の目的達成へ努力を(2009年4月9日 世界日報)

 財団法人大学基準協会は、二○○八年度に評価対象となった法科大学院十四校のうち九校について、教育内容などで基準を満たさないため「不適合」だと公表した。最近の別の機関による評価を含めると、これで問題ありとされた法科大学院は計十九校となった。

偏向したカリキュラム
 今回、「不適合」とされたのは、東北学院、白鴎、日本、神奈川、関東学院、名城、大阪学院、甲南、関西の各大学。司法試験の受験対策に集中しない教育内容が求められているのに、試験対策に偏ったカリキュラムが取られていた。また学生の成績が厳格に評価されていなかったり、専任教員が不足しているところもあった。
 政府は、一○年までに司法試験合格者を年間三千人に増やす目標を立てているが、安易な増員は禁物だ。まず法科大学院の質を高める取り組みをしなければいけない。そのためには、統合再編も視野に入れるべきだ。
 また今回、同協会は、一昨年に発覚した植村栄治・元慶応大法科大学院教授による試験問題漏洩疑惑をめぐって、再発防止策が十分に履行されていないと判断し、慶大に来年度以降も引き続き状況報告を行うよう求めた。新司法試験の出題担当の考査委員だった同教授が試験対策の勉強会を開き、実際の出題と重なる論点を説明していた問題で、同大は釈明を行い再発防止策の履行を約束していただけに、残念である。
 法科大学院の新設は、弁護士を増やし国民に身近な司法を実施することだけが目的ではない。二〇〇〇年に始まった司法改革では、国際的な弁護士の育成の必要性が論議され、わが国には複雑な経済事犯などに対応できる優秀な弁護士が少なく、その養成が焦眉の急だという意見で一致した。にもかかわらず、慶大のような有名大学で司法試験対策の小手先の勉強会を良しとするようなことが発覚すると、司法改革の形骸化が進んでいるのではと懸念せざるを得ない。実態を精査する必要がある。
 もう一つの眼目は、法曹界に多様な人材を送り込むためのロースクールの役割だった。今日、知的財産権、医療過誤、建築瑕疵紛争、労働関係など、専門的知見を要する事件、訴訟は枚挙にいとまがない。これらに対処するには、社会人や他学部出身者の入学を促し、カリキュラムも多彩な実務内容を取り入れることが要請されていた。
 しかし、各地の法科大学院でそれに該当する入学者の数は減少しており、政府が社会人を三割にするという目標実現は難しい状況だ。技術系出身者が法曹資格を取得することを容易にするカリキュラムを取り入れるなどの工夫が必要だろう。

法曹人としての倫理を
 一方、法曹人口の増加に伴い、法曹人としてのあるべき姿を明確にし、それを目的とした教育を強化すべきである。特に弁護士はこれまでその数を抑えられ、大きな特権が与えられ活動してきた。だが、今日、弁護士業務のビジネス化が顕著になってきているだけに、法曹人としての倫理を体現する必要がある。法科大学院は、そのための教育機関でもあるはずだ。

2009年2月12日木曜日

司法試験合格者数は現状維持で・・・

司法試験の合格者数は年々確実に増えてきている中、
政府は現状の2100~2200人から一気に3000人にすると発表。

しかし、現場では弁護士の就職難や質の低下が問題では?との声も。
法曹関係者と政府とでは考え方に違いがあるようですね。

社会が大きく変化している今は、少し様子を見てみるってことでどうですかね?

◆「法曹増員、数年は抑制を」現状と同水準、日弁連提案へ(2009年2月8日 朝日新聞)

 司法試験の合格者を2010年までに年間3千人にする政府の計画について、日本弁護
士連合会(宮崎誠会長)が、09年以降の数年間は現状の合格者数と同水準(2100~
2200人程度)に抑えるよう求める提言の原案をまとめた。組織内の了承を経て今年度
内に最終決定する。
 「3千人計画」をめぐり、具体的な数に言及した見直し案が法曹三者の中から示される
のは初めて。見直しは鳩山元法相時代に法務省内でも検討されたが、内閣改造などで事実
上棚上げの状態。日弁連は提言をもとに計画変更を求める方針で、見直し論議が再び動き
出すかが焦点となる。
 合格者数は以前は500人程度だったが、07年は新旧試験を合わせて2099人、0
8年は同2209人と計画に従って段階的に増えている。一方で、弁護士の「就職難」が
表面化。「法曹の質の低下」を懸念する声もある。
 原案は、日弁連会長の諮問機関「法曹人口問題検討会議」がまとめた意見書をもとに策
定した。意見書は、法科大学院の「教育の質」が問題となっていることや、企業や市民の
弁護士利用が増えていない現状を挙げ、「3千人という数値目標にこだわるのは不適切」
と指摘した。
 このため、原案は「法科大学院の改革や修習のあり方を含めた法曹養成制度全体の改善
が必要」とし、現時点では合格者数をこれ以上増やさないことを求める内容となった。そ
の後は、法曹養成の成熟度や社会の変化を見ながら改めて判断するとしている。
 日弁連は、計画通りのペースで進むと、政府が想定する法曹の総人口「5万人規模」に
は2016年に達すると試算。今回の見直し案では、「5万人」の目標は維持し、現状の
合格者数も減らさない姿勢を示すことで、国民の理解を得たい考えだ。09年から合格者
数を現状程度に据え置いたままでも、4年遅れの20年には5万人に到達するとみている。

2009年2月9日月曜日

芸人→弁護士へ

関西の漫才コンクールで大賞まで取った元お笑い芸人が法曹界に殴りこみ!
この角田弁護士、大賞まで取った力を持っていながら、お笑いの世界の層の厚さに挫折し、一転して弁護士を目指したそうで。
司法試験9回ってのは多くないの?どうなの?
まぁ、何回受けたっていいか。受かってんだからね。

◆司法試験9回→橋下事務所入り…元漫才師、弁護士で活躍(2009年2月7日 読売新聞)

 関西のお笑い芸人の登竜門として知られる漫才コンクールで大賞に輝き、一度は漫才の道を志した角田龍平さん(32)が、9回目の挑戦で司法試験に合格し、昨秋から、橋下徹・大阪府知事の法律事務所で弁護士として活動している。 持ち味は、しゃべくりで鍛え上げた話術。異色の弁護士は「依頼者に安堵(あんど)の笑みを浮かべてもらえる弁護士になりたい」と話す。 京都市内の高校3年だった1994年、他校の生徒と漫才コンビ「おおかみ少年」を組み、ダウンタウンらを輩出した今宮戎神社(大阪市)の漫才新人コンクールで大賞を獲得。特別選抜入試で漫才芸を評価され立命館大に進んだ後も、コンビでテレビ番組に出演したり、漫才師のオール巨人さんの付き人を務めたりして、修業を続けた。 転機は95年の阪神大震災と地下鉄サリン事件。テレビに映る被災者の姿に、「舞台上からではなく、困っている人に正面から向き合う仕事に就きたい」という思いにとらわれ、弁護士を志すようになった。 コンビを解消し、大学4年から司法試験に挑んだが、ことごとく失敗した。仕事もせず、実家で勉強に明け暮れる日々。くじけそうになると「好きな漫才を捨てて選んだ道」と気持ちを奮い立たせ、2006年、9回目で合格を果たした。 司法修習中だった翌年、当時タレントとして活躍していた橋下知事の法律事務所の求人を見つけ、「市民の目線を意識する姿勢に共感」して応募。約20人からただ一人選ばれた。 昨年9月に採用されて以降、民事事件を中心に手がける。交通事故をめぐる損害賠償請求訴訟では、負傷した被害者が生活に支障があることを立証しようと、自宅の階段の上り下りに不自由する様子をビデオ撮影し、映像を証拠提出した。「いい加減な仕事はしない」と肝に銘じている。 人懐こい笑顔と軽快な話術が見込まれ、テレビ番組にもコメンテーターとして出演するようになった。橋下知事から「僕のこともネタにしていいから」とエールを送られる角田さんは「元漫才師らしく、テレビでは法律を親しみやすく解説し、依頼者には、信頼に応えられるよう全力でぶつかりたい」と張り切っている。

2009年1月14日水曜日

3000人計画に提言

政府の司法試験合格者数3000人計画に対して、群馬弁護士会が書面で政府に見直しを要請する予定だそうです。
この問題に対しては日弁連も提言しており、政府は見直しをせざるを得ないのではないでしょうか。
質の確保を行っていかないと、新しい裁判制度も始まることですし、対応出来なくなってしまいますからね。

◆法曹増員計画見直しを 群馬弁護士会が決議(2008年12月26日 MSN産経ニュース)

 群馬弁護士会は26日、臨時総会を開き、司法試験合格者を平成22年ごろに3000人程度に増やす政府計画について、「法曹の質の確保に重大な懸念が生じる」として計画見直しを求める決議案を賛成多数で可決した。来年1月、書面で政府に要請する予定。
 決議は「合格者を1500人程度にとどめ、早期に法曹人口を検証して適正な合格者数を確定、法曹養成制度全体を見直すよう求める」としている。
 法曹人口の増加をめぐっては日弁連が7月、増員のペースダウンを求める緊急提言を採択した。

2009年1月8日木曜日

司法修習生にノウハウ伝授

どこの世界でも経験によって成長していきますが、まだ経験が浅くて・・・
なんて言い訳を弁護士
はできませんよね。そんな人に弁護されたんじゃ依頼人が可哀そう。
いかに現場に出る前に実戦的なことを積めるかってすごく重要だと思う。
ところで、裁判員に選ばれた人はこういうことを勉強するのかな?

◆司法修習生対象に“私塾” 大阪の公設事務所がノウハウ伝授
(2009年1月6日 MSN産経ニュース)

 5月の裁判員制度の導入を前に、大阪弁護士会の都市型公設事務所「大阪パブリック
法律事務所」が、司法修習生を対象にした“私塾”で刑事弁護士の人材育成を本格化させ
ている。平成16年に開設し、卒塾生は100人を超えた。今では塾出身の若手弁護士も
講師に加わり、実演を交えて尋問技術など裁判員裁判に即応できる実務のノウハウを伝授
している。
 「この塾は実践的にやるのが特徴なので、失敗して当たり前。恥をかくことを恐れずに」
。昨年12月3日夜、大阪市北区の大阪弁護士会館で開かれた「刑事こうせつ塾」。同事
務所長の下村忠利弁護士が約20人の司法修習生に語りかけた。
 この日のテーマは、痴漢事件の被害者に対する反対尋問。まず講師役の弁護士たちが、
電車の中で被告の男に痴漢に遭ったと訴える被害者と検察官にそれぞれ扮(ふん)し、主
尋問を実演。その後、弁護人の反対尋問への参加者を募ると、修習生から次々と手が挙が
った。
 修習生はいずれも被害者の証言を崩そうと試みるが、やはり不慣れでたどたどしい質問
が多い。講師役の弁護士から「被害者が被告を痴漢と勘違いしたとして争うとしても、事
件性か犯人性のどちらで攻めるのか、狙いをはっきりさせて」「意味のない質問はせず、
被害者と議論しない。言わせたいことを言わせ、インパクトある形で裁判員に分からせる
こと」などと具体的な指示が飛んだ。
 「裁判員制度が始まる変革期に法曹界に入るのはチャンス。修習中に実戦できる機会は
他にないので勉強になります」
 終了後、富山市出身の女性修習生(31)は充実した表情でこう話した。
 こうせつ塾は16年9月に開設。2カ月に1度、5~6回ほどの実践的講義を通じて、
容疑者との接見や被告・被害者らの尋問などの技術を伝授している。口コミで評判が伝わ
り、今では大阪以外の修習生も参加しているという。
 塾出身者は、次世代の刑事弁護を担う存在に成長している。講師を務めた寺田有美子弁
護士は第1期卒塾生。同事務所で4年の経験を積み、100件以上の刑事弁護を担当した。
「後輩には不当に処罰させないという刑事弁護の原点を伝えたい」という。
 裁判員裁判では、被告の無罪や情状を裁判員に直接訴える弁護士の役割はさらに重要に
なり、弁護士数の確保と質の向上が急務だ。下村弁護士は「しっかりと技術を伝え、刑事
弁護に熱意をもった人材の育成を急ぎたい」と話している。

2009年1月3日土曜日

試験の結果を過度に信用しない方が・・・

法科大学院の定員削減について日弁連が意見書を発表しました。
少数に対してしっかりとした基礎的な知識や力をつけることが何より大切であり、司法試験の合格実績が高いからといって改善をしなくてはいいというわけではないとのこと。
試験の合格と教育内容についてはそのバランスが非常に難しいところですね。

◆法科大学院の定員4000人に削減を 日弁連が意見書
(2008年12月25日 日本経済新聞)

 日弁連は24日、新司法試験合格率が想定を下回っている法科大学院の入学定員について「充実した少人数教育を実現するには(現在の全国計約5800人から)4000人程度に減少させることが考えられる」とする意見書を公表した。
 意見書は「大規模校でも100人規模の削減」を求め、削減の指標として司法試験の合格実績を過度に考慮してはならないと主張。「(定員は)教育の機会均等の理念から、全国に適正配置されることが必要。地方の法科大学院の犠牲の上に削減が進められてはいけない」としている。
 法科大学院をめぐっては、質向上策を検討している中教審大学分科会の法科大学院特別委員会が9月、各校の自主的な定員削減や統廃合を推奨する提言(中間まとめ)を公表している。今回の日弁連意見書は提言への見解をまとめたもの。

交通時の被害にあって入院などして会社を休んだ時、「その時に得られただろう仕事の評価に対する対価」も交渉で支払ってもらえるって知ってましたか?交通事故被害者救済サイトに載ってました。弁護士に交渉してもらうとかなりの増額が期待できるみたいです。弁護士費用も損害額の10%程度認められるみたいだし。請求できる損害をみて、驚きました。