2010年4月6日火曜日

憧れの検事

司法試験って昔は何回もチャレンジできましたからね。
今は期間と回数を制限されてしまって。
難しい試験を受かるまで受け続ける、それだけの熱意があったら事件も安心してまかせられますよね。
場所は変わっても自分は変わりませんから、公平に判断していってくれるでしょう。

◆徳島地検次席検事になった中川善雄(なかがわ・よしお)さん(4月6日 徳島新聞)

 東京下町・浅草の生まれ。ちゃきちゃきの江戸っ子らしく、威勢のよい語り口が印象的だ。2年目を迎える裁判員制度について「徳島では非常に 順調にいっている。拙速はいけないが、迅速という観点は必要。争点整理を徹底し、分かりやすい的確な立証で、迅速な裁判の実現に努めたい」と語る。

 司法試験に合格したのは36歳のとき。「大学卒業後3年間は親に頼んで勉強に専念させてもらったんだよ。それからは浅草で祭り用品をやっている実家の手伝いをしながら。試験は、なかなか難しかったね」と振り返る。

 ロッキード事件で時の権力者、故田中角栄元首相に有罪判決が下ったのをきっかけに、検事を志すようになった。「どんな権力者でも悪いことをすれば、きちんと裁かれる世の中でなければいけない」。立件した東京地検特捜部に感銘を受けた。

 これまで東京、札幌、大阪など各地検検事を務めてきた。京都地検では、暴力団同士の抗争事件の公判を担当。「被告が7人もいて、弁護人の数も多かった。 一方、こちらは一人。否認事件だったし、論告の作成に何日も徹夜したよ」。神戸地検時代にかかわった明石市の人工海浜陥没事故の裁判も印象に残っている。 「通勤途中に電車から現場が見えるんだけど、安全とされる場所で起きた事故に心が痛んだ」

 四国勤務は初めて。「徳島の人は元気がいいんじゃない。経済的には関西圏なので、関西の元気と相通じるものがあるのでは」。自分の性格を「非常に我慢強 い。細かいことにはこだわらない方」と分析。最近の趣味は山登りや映画鑑賞。「映画は明日の活力、ストレス発散になる」。妻(40)と長女(4)との3人 暮らし。53歳。