2010年9月3日金曜日

社会正義か借金返済か…

究極のところで本当に悩まざるを得なくなりますよね…
弁護士だってただの人間だし…最低限の生活をして行くためにはお金は絶対に必要です。
お金がなかったら、社会正義なんて考えてる余裕もないと思いますよ。1日1日を過ごすのが精一杯ってなってしまいますから・・・



◆司法修習生:「給費制」維持 弁護士ら寸劇で訴え--南区でシンポ /京都(8月29日毎日新聞)
◇「法律家の卵に借金ずしり」
 裁判所法改正に伴い、司法試験合格後に1年間の実務が義務づけられている司法修習生に国が給与を支給する「給費制」が廃止され、希望者に一定額を貸し付ける「貸与制」が11月から導入される。試験に合格するまで奨学金を借りている修習生が多く、貸与制でさらに借金が増えて「金持ちしか法律家になれない」との懸念から、京都弁護士会は28日、京都市南区の龍谷大学アバンティ響都ホールでシンポジウムを開き、給費制の維持を訴えた。【古屋敷尚子】
 社会正義か借金返済か--。京都弁護士会所属の弁護士らが寸劇で、給費制の廃止後、弁護士の卵が借金を抱え、悩みながら就職活動をする姿を演じた。
 シンポジウムで、京都市内の法科大学院に通う学生が「学部と法科大学院を合わせ1000万の奨学金を借りており、司法修習でも借金すると思うと心配」「法科大学院に通う資金をためるため就職した友人が、法律家になるのが更に遠のく」などの不安を訴えた。
 司法修習生は裁判官や検察官、弁護士になるため1年間実習をするが、実習中にアルバイトすることが禁止されており、国から給与が月額20万円程度支給されてきた。厳しい財政事情を背景に法律家を特別扱いしているという批判もあり、国は給費制廃止を打ち出し、04年に貸与制を導入する改正案が可決された。11月からは無利子で基本月額23万円が貸し出される。
 講演で、宇都宮健児・日本弁護士連合会長は「会長に就任した後に全国の弁護士会を回り、若い弁護士の多くが数百万円の借金を抱えていることに驚いた。社会人から法律家になる人材も減ってきており、総力を挙げて給費制維持に向け取り組んでいく」と話した。