2010年12月15日水曜日

好きになる力を身につけよう!!

ワイドショー好きが好きなあたし。どっかでこの人見た事あるなぁ~って思ってたら…フジテレビのワイドショーでレポーターしてる人じゃん!!って気づいた。

経歴見てビックリだよね~!!司法試験合格後落語家へ転身なんてさ。何て潔いんでしょうか!!!勇気がなければできないよね?!

そして…何事も『好きになる力』が大事なんだそうです。

◆学力のすすめ:「好きこそものの上手なれ」 落語家・立川談笑さん(12月15日毎日新聞)

日本の子供たちにとって、社会で生きるために必要な「学力」とは何か。第2回は、司法試験の受験生から一転、落語家の門をたたいた立川談笑さんに聞いた。
--社会で生きていくのに、どのような「学力」が必要でしょうか。
 大事なのは「好きになる力」だ。就職しても、好きな仕事ができるとは限りません。望まない仕事を、嫌々するのか、何か魅力を探して一生懸命取り組むか。その時、「好きになる力」が試されます。好きになれば興味を持つようになるし、関連する知識も身につくでしょう。業界の先人に対する尊敬の念がわいて、その後に続く者としての自覚も生まれます。まさに「好きこそものの上手なれ」です。
--思い込むのですか?
 わざと、自分をそう仕向けるんです。ゲームのようなものですね。ボイラー技士なら「ボイラー大好き」。パン屋さんなら「イースト菌大好き」といった具合です。「つまんないや」と思ったら、ボイラーもイースト菌もつまらないだけです。でも、好きになると奥が深く見えてくる。勉強の場合は、分子式とか単語帳が大好きだと思い込む。単語の意味を思い出せなかったら、「ごめんよ、もう忘れないよ」と思うくらいに。覚える方法は「再生」の繰り返しです。例えば、単語を見て覚えたら、一度、頭の中から消し、改めて「再生」する。再生する間隔は1秒から1週間まで、だんだん、のばしていく。
--いつから実践しているのですか?
 大学受験の浪人時代です。1日にメリハリを作るために、朝はラジオで英語講座を聴くことにしたんですが、意思が弱いので、何か「I want ~」と思うことがないとだめだと考えた。早起きする意欲なんて、そうそうわきませんから。それで、英語講座の講師を好きだと思い込むことにしました。その後、参考書や科目の内容を覚える方に広げていきました。必要最小限の内容を選んで、完璧に覚えることです。愛する対象は限定した方がいい。司法試験も、落語の昇進試験もこの方法で勉強しました。
--落語も?
 (立川談志門下では)昇進試験があるので、踊りや都々逸、小唄を覚えました。とにかくおもしろいところを探して、好きになる。入門したのが27歳で、子供のころからけいこをしているわけではないので、技術的に素晴らしいものはできないかもしれない。質がだめなら量でいこう。そう思って400曲くらい覚えました。
--社会に出る前に、どのような体験が必要でしょうか。
 格闘技がいいと思います。相撲でもレスリングでもいい。私自身は中学、高校の6年間、クラブ活動で柔道をしていました。高校で絞め技を使うようになって、現実に首を絞められる状況を体験すると、自分の限界が分かる。苦しくて、もっと体を動かしたいのに動かせない。これ以上はだめだと。でも、がんばれば、もう一歩踏み出せるかもしれない。限界の先に行くこともできるんです。直接触れ合うものがいいと思いますね。
--談笑さんの考える「学力」とは。
 自分の可能性、人間性、幸せをどこまでも広げる力です。それは、好きになって、挑戦していくことで身につく。40歳を過ぎて、トライアスロンに挑戦しようと決めて、まずランニングを始めたんです。初めて道路にでた時は、とにかく「気持ちいい」と自分に暗示をかけた。当時、体重は100キロで、トライアスロンなんて、自分から一番遠いことだと思いました。遠いからこそ、やってみようと。
--社会に出る前の若者に、お薦めの本は。
 「レコーディング・ダイエット決定版」(岡田斗司夫著、文春文庫)。やせるための本だと考えると、この本の本質は見えません。勉強しなければと思うのにできないというのは、ダイエットと似ていますよね。大人になると、恋愛や飲酒など、いろいろなものに流されてしまいがちです。自分の欲求をどうやって抑制するか。自分の心と体をコントロールする方策が詰まった本です。【聞き手・岡礼子】
 ◇略歴 1965年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒。予備校講師をしながら司法試験合格を目指すが、93年、落語の立川談志に入門し、落語家へ転身。立川談生を名乗る。2003年、談笑に改名。04年に真打ちに昇進。フジテレビの情報番組「とくダネ!」のリポーターを務める。共著に「超(スーパー)落語!」(アスペクト)など。